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修理のススメと沼への誘い


更新日時:19日前 投稿日時:2020-6-14 19:03:08 Author:Ratty09

セカンドモニターとして去年の夏にヤフオクで落札したWUXGA(1920x1200)サイズのモニタが長時間使用すると画面がブラックアウトしてしまう外れ個体で、調子が良いと数時間、悪いと30分もたなかったり電源入れ直しても5分ももたず画面が消えたり、騙しつつ使ってたけれども今年に入り安定しなくなって放置していたのを分解修理しました。

※基本的には、その製品特有で既知のトラブルならば匿名掲示板やwikiでまとめられていたりするので、クックパッドのレシピを見れば料理ができるのと同じ理屈で症例に沿った修理方法で直せます。
数年前にメインモニタも故障して直した事があるのですが、その時はコンデンサ膨張が原因でOSDメニューの暴走から画面がカラーパターン(エージングモード)になってしまい完全に操作を受け付けなくなる症状でした。
モニター発売から9年経過してもなお、その製品専門の匿名掲示板スレッドが生きていて、完全にお手上げとされていたエージングモード状態を、チップのメンテナンスソフトから辿り修理への道を開拓した方達が居たのが幸運でした。
その先人の知恵をお借りして、コンデンサの全交換と、液晶モニタとPCをUSBシリアル通信変換モジュールで繋ぐための加工をし、

モニタに搭載しているチップ用のメンテナンスソフトをドイツのフォーラムから貰ってきてコマンドをちょちょっと入れて一発で直った時の体験はなかなかの達成感でした。(先人の開拓した道をなぞっただけですけど…)


 
去年購入した中古セカンドモニターの症状は、ある程度の時間使用していると突然画面が消えてしまい、電源を入れ直すと復活、しばらくするとまた画面が消える…という感じで、商品名で検索してみると幾つかの不具合報告ではケーブルが悪い・スイッチ部分の接触不良・グラボが原因と言われてそこで情報は途切れて終いなものばかりでした。
メーカー保証で修理に出すか返品する類の問題なので当然なのでしょうけど。

HDMI・DVI・DPケーブルを試し、スイッチ部分も色々弄り、家庭用ゲーム機を繋いでも症状は変わらなかったので、モニターが原因なのは明確。
仕方が無いので液晶モニタ全般の修理記事を見て、似たような症例の修理を試してみる事に。

よくあるパターンは基板上に立ち並んでいる電解コンデンサの膨張による動作不良、電源が入らない、電源が落ちるなどの症状はこれを交換すれば大体の場合は直ります、直る筈です、多分。
今回は全く膨張の痕跡も異常も見当たらなかったのですが淡い期待を込めて全交換してみましたが、画面が消える症状は改善せず…。

画面が消えている状態を観察すると電源ランプは正常についているので、もしかして画面の裏にあるバックライトが切れているだけかと思い、パネル部分の分解をしてみました。

バックライトが消えてるだけなら画面の表面から強いライトを当てると表示が薄っすら見えるものなのですが、念の為にパネル部分を分解し裏からライトを当てて表示自体が消えていることを確認。
基板上のヒューズらしきパーツの導通確認などをしても特に異常は見られない…というか、知識的にそこまで分からないので、海外の方の修理情報を漁る事に。

Apple新製品の分解記事やiPhoneなどの修理分解記事で有名な海外サイト「iFixit」に質疑応答コーナーがあり、この製品のトラブル質問で30分~1時間でランダムにシャットダウンするという報告と、原因の調査や幾つかの解決策が投稿されていました。

結果的には2ヵ所のサイリスタと呼ばれるパーツが熱でシャットダウンするのが原因、熱耐性の違う互換パーツと交換すれば回避可能(自己責任で)という事で、互換パーツと元のパーツとではピンの配列形状が違うので加工などした後に交換、連続12時間稼働の試験をして動作確認ができたので修理完了としました。
モニタ筐体は分解する時に強引に開けたのでネジ部分が割れてしまい、組み立て後もきちんと閉まらず隙間が空いてしまう失敗もあり、金額的にも最初にiFixitの海外情報へ辿り着けていればパーツ2個と予備を含めて400円で済んだかもしれないですが、少し費用の掛かったコンデンサ全交換の方もいずれ起きるであろう問題なのでまぁ良いのかな。(コンデンサは主に1個80円程度)
修理期間的にはパーツ取り寄せや検索時間も含めて約1ヶ月ほど、慣れてる人なら数日もかからないでしょう。
電気抵抗の計算も出来ない様な私でも、とりあえず修理くらいはできるのでインターネット時代の恩恵バンザイです。

こういう家庭用電源に繋いで100ボルトの電気を通す物は感電やショートによる火事を注意しなければいけないですが、ヘッドフォンやマイクの断線、ゲームコントローラーのアナログスティック部分の劣化、マウスのクリック異常などはテスターや半田ごてが使えるようになると買い替えをしなくても直せるようになって便利ですよ。
 
一度成功体験を経ると自信がつくのか無謀になるのか、その手法を実践すれば成功すると盲信する傾向があると自分でも常々思ってます。
流石に資格や免許が必要になる配電やガス周りを触るのは駄目ですが、水栓周りの水漏れ修理や配管、木工からタイル貼りと色々手を出すと面白いです。
DIY自作が捗ると滅多に使わない道具が増えていく問題もあるのですが、事故や怪我防止に臆病なくらい慎重に怖がりながらDIYや修理を楽しんでます。
なので皆さまも是非、沼へ!!

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